地域の医療ニーズを的確に捉え、多職種連携による質の高いケアを提供していきたい

クリティカルケア特定認定看護師
野村典子

 クリティカルケアとは、生命の危機的状態(クリティカル期)にある急性かつ重症患者に対して行うケアの総称を意味し、活動方針は、あらゆる場で生命の危機的状況にある患者さんへの初期対応、異常の早期発見、重篤化の回避、早期回復支援になります。主な活動内容は、救急外来業務、院内急変時対応研修、災害研修、蘇生研修、RSTラウンドになります。また、特定行為研修修了者として、院内トレーニングにも励んでいます。
 「救急」と聞くとテレビで見るような緊迫した雰囲気をイメージされ、近寄りがたいと思われる方も多いと思います。しかし、現在、社会全体で高齢化が加速しており、それに伴い高度な医療を必要とする救急医療の在り方も大きく変化しています。今後、私たちに求められるのは、専門性の高い医療や看護技術の提供だけでなく、地域の方々が住み慣れた自宅で安心して暮らせるような環境づくりだと思っています。そのためには、地域の医療ニーズを的確に捉えた看護を実践するとともに、多職種との連携を重視し、チームとして質の高いケアを提供していくことが重要だと考えています。