
看護管理者 Y・N
看護管理者になってから、私自身の仕事への向き合い方は大きく変化しました。以前は自分の業務をきちんと果たすことに意識を向けていましたが、今は部署全体の状況を常に考え、責任を持って守る立場になったと自覚するようになりました。必要なことはしっかりと伝え、できないことはできないと明確に伝える勇気も求められます。時には「部署のことしか考えていない」と言われることもありますが、メンバーを守るためには欠かせない姿勢だと思っています。さらに、管理者になったことで、コミュニケーションの重要性をより強く意識するようになりました。相手から声をかけてもらうのを待つのではなく、自ら積極的に話しかけることが信頼関係の基盤になると考えています。小さな会話の積み重ねが、安心して意見を言える雰囲気をつくり、部署全体をより良い方向へ導くのだと実感しています。
日常の対話から生まれる、メンバーの強みを活かす職場づくり
看護管理者として私が大切にしているのは、メンバーが安心して楽しく働ける環境を整えることです。そのために、日常的に積極的に声をかけ、朝礼や書類配布の場面をきっかけに一人ひとりの様子を意識して観察するように心がけています。こうした小さなやりとりが壁のない関係を築き、気軽に相談してもらえる雰囲気をつくるのではないかと思っています。スタッフの多くはキャリアアップを強く望んでいるわけではありませんが、誰もが得意分野を持っています。私はそれを見極め、チーム全体の成果につながるよう活かすことを心がけています。特にベテランナースの存在は大きく、協力をお願いすることで職場の安定感を支えてもらっています。日々の観察と会話を土台に、メンバーが生き生きと自分らしく力を発揮できる職場づくりを目指していきたいです。
誰もが発言でき、お互いの良さを伸ばし合う「自分らしい」職場へ
私が目指すのは、年齢や役職に関わらず誰もが自由に意見を言える職場です。楽しく働ける環境とは、単に和気あいあいとした雰囲気だけでなく、安心して発言できる場があることだと思います。多少意外な発言をしても受け入れ合える、発言の安全性が担保された部署をつくりたいのです。また、一人ひとりの強みや得意分野を尊重し合い、苦手な部分を補い合う関係性も大切にしたいと考えています。チームとして成長するためには、互いを認め合いながら協力し合うことが欠かせません。その実現には日々の観察やさりげない会話が重要であり、管理者である私が積極的に関わる必要があると感じています。まだ配属されて間もない部署ですが、すでに深い愛着を持ち、この職場をより良い環境へ育てていきたいと強く思っています。
