経験を持ち寄った仲間たち

他施設での経験を持つ看護職員が、新しい職場でも安心して力を発揮できるように、京都中部総合医療センターでは、経験者が“その人らしく”働ける環境づくりを大切にしています。一人ひとりの歩んできた道を尊重し、チーム全体で受け入れ・支え合う風土を育んでいます。

新しい場所で、再び輝くために

  1. 丁寧な受け入れ体制
    技術チェックシートや個別面談を通じて、一人ひとりの強みを可視化し、最適なサポートを設計します。
  2. 経験を共有する職場風土
    経験者同士の交流会を通じて、悩みや学びを共有しながら互いに高め合う機会を提供しています。
  3. 職場全体で育てる仕組み
    チーム全員がサポートに関わり、誰もが安心して自分の“持ち味”を発揮できる職場づくりを推進しています。

副看護部長 松岡美代子の「経験者の皆さん、私が窓口です!」

新たな戦力、中堅層の確保へ。急性期医療を支える土台作り

副看護部長 松岡美代子(人事・広報担当)
当院の新卒採用は、以前は当看護学校からの卒業生が中心でしたが、今年度からは入り口を広げ、様々な地方から当院を志望してくれる新人看護師も多く採用しています。しかし、当院は急性期を中心とした総合病院であるため、病棟機能を維持するためには、新人だけでなく、組織の中核となる中堅層の経験者の力も同時に必要となり、多くの経験者に来ていただきたいという思いで活動を続けています。病院の処遇や福利厚生がますますよくなることは職員にとってはとてもいいことなのですが、育児休暇やリフレッシュ活動への参加など職員がしっかり休めること、有休をとりたい職員が取りたい時に取れること、組織機能の弱体化を防止することも考えますと、即戦力となる経験者の方の力が必要です。今年度も経験者採用で多くの看護師に入職していただきましたが、時折「前職場との違い」や「スタッフになれるまで」に大きなストレスを感じる方もいるようです。そして、離職される方もいらっしゃいます。そこで看護部では、せっかく採用した貴重な人材の離職を防ぎ、「働き続けたい」「変わってよかった」と思う職場作りにしていくために、副師長会が中心となって「経験者採用看護職員教育プログラム」を作成し、それをもとに、病棟師長と共に活用し、経験者が能力や持ち味を十分に発揮しやすい環境整備に取り組んでいます。
これまでも、これからも「人材を人財に」が私の活動の思いです。

経験知を活かし、ともに成長を。病院に刺激を与えてくれる仲間を歓迎したい

当院では、経験年数にかかわらず、意欲を持って成長したい方を求めています。経験の浅い方には、自身の関心がある看護領域に対して「もっと勉強したい、頑張りたい」という自身の将来を見据えたチャレンジを是非ここでしていただきたいです。一方、経験が豊富な方には、これまでの経験を「持ち味」として活かし、積極的に自分の意見を言ってくれることを期待しています。私たちは、面接の時だけでなく、入職後も「私はこういう看護をやってきました」と語り、私たちとは異なる看護のやり方であっても、同じ看護師としてお互いを認め合い、その経験を活かし合っていきたいという方を歓迎したいです。理想は、当院に不足している点を外部で経験してきた視点から指摘してくれるくらい、組織に刺激を与えてくれる存在を求めています。当院でさらに学びたい、成長したい、そして自分が持っている力も発揮したいという意欲を持ち、私たちと共に切磋琢磨できる仲間と出会えることを望んでいます。

ご縁を大切にして、一人ひとりに合わせたプロデュースをしていきたい

人事担当の副看護部長として、私は経験者採用を単なる人員確保ではなく、一人ひとりの方との「ご縁」だと捉え、それを大切にしています。まず、入職を検討されている方には、病院の窓口として私がチームとともに、気軽に病院を「覗いて」もらえる機会を提供することを重視しています。就職前提ではなくとも、興味を持った方に対しては、1対1で、その方の時間に合わせ(30分でも半日でも)、ICUや内視鏡など関心に応じた「あなたに合った案内」を柔軟に行います。直接来院が難しい方でも、メールやオンラインでのやり取りなど、どんな形でも対応することで、ぜひ一歩踏み出してほしいという思いを伝えています。入職後も、その方が「ここに来てよかった」と思って働いてもらわないと、私の仕事は終わったことにならないと考えています。そのため、配属された病棟に定期的に足を運び、「元気でやっていますか」「困ったことはないですか」と声をかけるなどフォローアップを心掛けています。最初に出会う瞬間から定着に至るまでの一連の流れを、その方に合わせた「プロデュース」として捉え、病院全体、ひいては地域全体のための「ワンチーム」の一員として活躍できるよう支援することが、私の使命だと感じています。ぜひ、「ご縁」のスタートの1日を始めましょう。

経験者採用看護師のストーリー